2016.08.23 Tuesday 09:31

紫支部句会紹介

「紫の会」には2つの本部句会の他、埼玉県内を中心に20の支部句会があります。

今回は番外編として「通信句会」をご紹介します。

**********************************
紫通信句会

 

 「紫通信句会」は郵送による句会です。

指導は山十生主宰。

現在の参加者はおよそ20名ほどです。

 

通信ですので、参加者同士が実際に顔を合わせることはありませんが、

どこの誰かは存じ上げなくても、作品を通してお人柄がしのばれたり、

人となりや年齢などを思いやるのも、他にはない妙味かも知れません。

 

作品を郵送すると、その後作品集が送られてきますので、

各自選句を行います。

参加者の得票を一番集めた句には「高得点賞」が贈られます。

 

作品には全句、主宰の短評が頂けます。

短いながらも的を射た評は、自身の句はもちろん、

他の評を読むことで大変よい勉強になります。

主宰の特選2句にも「特選賞」が贈られます。

 

遠方の方、お出掛けの難しい方、

句会と時間や日程が合わない方はもちろん、

じっくり選句に向かい合いたい方にもおすすめの句会です。

 

どなたでもご参加いただけますので、

ご興味がございましたら是非一度投句なさってみませんか。

 

締切 毎月10日(10日が休日・祝祭日の場合は翌日)

作品 5句郵送(自由参加の兼題あり)

選句 8句選 うち特選一句 (返信用はがきにて返信)

会費 1000円

 

今月の作品から

 

そのことに触れず浴衣の衿正す    一美

行く道は帰らない道鉦叩       則子

きっかけになるかも知れぬ揚花火   ふじ子

朝顔の蔓にまだあるこころざし    ふさ江

月光の体の窪みまで届く       弘恵

剥き出しの愛は壊れていく香水    友光

寿命分鳴き切る如し蝉時雨      利弘

苺喰ふ少年の指恥らへり       麻奈

分別のこだわりを捨てシャボン玉   節子

ギンヤンマ急がば回れ田圃道     空間

孤独なる夏の渚の靴の跡       初音

乳呑児の多き肌着や夏深む      u洋子

涼風のいたずらっぽく吹き抜けし   信治

山頂の心地よき風蝉時雨       照子

胸はって歩くと気分いい炎天     宣代

もてなしはブルーベリーを好きなだけ o洋子

ゼロになるために飛び出す花火かな  育子

形見分け軍隊手帳の文字小さし    志津子

狂ほしき闇の広がり青鬼灯      登美子

青臭さこそ本分のトマトかな     喜久

翡翠や水面も時も止めしまま     明未

 

雲


2016.08.19 Friday 12:58

俳句つれづれ

俳句つれづれ 第1回 「松尾芭蕉」        鳥海美智子

 

「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」

私が『奥のほそ道』に出会ったのは中学の教科書であった。

夏休みの宿題として「教科書に載っている全文を暗記してくること」で、

来る日も来る日もお経を唱えるように諳んじた。

 

その時は国語教師を恨んだが、今となっては財産となった。

俳句を学んでからは、大自然の中で生かされている自分を知った。

 

自然界を見つめ、日々刻々と変化する地球の動きを四季を持つ日本人として、

花、雨、月、雪、風の移り変わり、それに伴う生活の変化、

微妙な心の動きを掬い取り五・七・五の俳句として作る。

思いを共有する仲間は句会として集まり、

同時代をいきている友の句を、読み手は字数が少ない分、

自由に自分の心に反映して、詠み手の気持ちを推し量り、その場で語る。

 

私の所属している「窓の会」は40年以上も続いており、

子育てから始まり、入学、卒業、就職、結婚、孫の誕生、親の介護、夫の介護、

すべての日常を共有し、肉親よりも相手の心情を深く知ることとなった。

 

それは「現在の自分の心境を見つめて詠む」という

先師の厳しい教えがあったからだと思う。

 

 * * * 

 

「高く心を悟りて俗に帰る」

これが芭蕉、晩年の境地で、平明な表現こそが名句であると説いている。

 

さまざまのことおもひ出す桜かな

秋深き隣は何をする人ぞ

山路来て何やらゆかし菫草

閑かさや岩にしみ入る蟬の声

この秋は何で年よる雲に鳥

 

今、読んでも少しも違和感がなく心に染み込む。

すぐ作れそうで、できない俳句である。

「高く心を悟りて」は「生涯、学習せよ」と教えてくれている。

 

 

 

(「紫」無門集同人)

 

 

 

 


2016.08.16 Tuesday 09:30

紫さいたま句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター
(JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。

次回のさいたま句会は9月10日(土)の予定です。

会場注意!!

男女共同参画センターセミナールーム

(ホテルブリランテ武蔵野・4階)


山崎十生主宰選

天 自らを束(つか)ねて葛の立ち上がる   智恵
地 壁越ゆる撥条とし澄んでをりし水    徳美
人 まへうしろ失せし人体広島忌      波留美      


鈴木紀子副主宰選

天 地動説他に打つ手のない炎天      澄子
地 秋暑しペーパーナイフで切る秘密    弘恵


若林波留美副主宰選

天 水を打ち欲をしばらく旅に出す     のぼる
地 急流は鮎を留めていたいだけ      智恵
 


(さいたま句会 2016.8.13)

 

かまきり

 


2016.08.12 Friday 09:29

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は9月4日(日)です。

山崎十生主宰選

天 筋書きから外れる愉しさ蜘蛛の糸    成美
地 おいそれと舞はぬ一葉の自尊心     ふさ江
人 支へつつぶつかる思ひ土用波      壽賀子


若林波留美副主宰選

天 どの穴も繕ひ大事八月忌        徳美
地 先頭はすでに平坂(ひらさか)蟻の列    紀子   


鈴木紀子副主宰選

天 自分との戦ひならば涼しかり      都
地 夏が来て硝子器ひとつ置いていく    麻奈 
  

              (川口句会 2016.8.7)

 

コムラサキの花



 

 


2016.08.09 Tuesday 09:28

「紫」2016年8月号・2

大道無門(「紫」8月号抄)    山崎十生 選・評


実在というはまぼろし浮いてこい      藤澤晴美(山紫集)
 実在というものを、あまり信用してはいけない。

逆に幻の方に信じられるものがある。

人生というものは、一般的に世俗に塗れたものが重視され勝ちである。

しかし、それすら、みんな泡沫に過ぎない。

非常に哲学的な内容だが〈浮いてこい〉はクッションの役目を果たしている。


水草の調ひ果ててゐる揺れか        浅野都(無門集)
 水草は、根・葉・茎の三器官に分化しているが、

分化していない苔類などは下等植物と呼称されている。

掲句の眼目は、中七の〈調ひ果てて〉にある。

そこに一句の謎を解く鍵がある。

水草の揺れを単なる描写で終わらせていないのは、

イメージの喚起力と象徴性の強さであろう。


本当は盗みたき百合褒めてをり       折原野歩留(山紫集)

良し悪しはあれども血筋かたつむり     瀧洋子(無門集)

直角と直線の街あをあらし         渡辺智恵(山紫集)


               * * *
龍門集
逃げ水に帰巣本能らしきもの       鈴木紀子

山紫集
対岸にいるから見える雉の恋       篠原葦
するすると戻るコードや昭和の日     嶋野靖子
太き梁うどの天ぷら手打ちそば      下田純子
薔薇垣や三島由紀夫はもういない     鈴木千鶴
苗札の一枚ごとのドラマかな       盒欣子
古書市の古書の微熱や聖五月       豊永裕美
大空は無傷のままに夏来たる       西本明未

満杯の水に背伸びの早苗かな       嶌田ふく子

開けて閉めしめてはあける春障子     原博子

鯉幟子供が二人いたなんて        藤倉忍

炭酸水泡の数だけある眼         池田惠

白日傘いつも戯言聞き流す        猪熊みね子




(「紫」2016年8月号・NO.867号より)

 

シミュラクラ

 


2016.08.05 Friday 09:26

「紫」2016年8月号・1

龍門集より

海開き竜宮城が留守になる       山崎十生
胴震ひしてからシャボン玉発てり
あをぞらを一所懸命守る岩魚



呼び水として逃げ水の一所懸命     鈴木紀子 
視線はずすと牡丹崩れるかも知れぬ



肩の荷に桜見下ろす罪加ふ       若林波留美
己が皿見えざる河童月おぼろ



沈黙はこころよきかな青時雨      渡辺まさる



いつせいにまなこをひらく萬緑     関口晃代



人はみな無言のままや鳥雲に      森壽賀子



(「紫」2016年8月号・NO.867号より)

 

温室


2016.08.02 Tuesday 09:35

第26回彩の国ベガ俳句大会

去る7月30日、埼玉県川口市の川口総合文化センター・リリアにおいて、

埼玉県芸術文化祭2016協賛事業・第26回彩の国ベガ俳句大会が開催されました。

 

当日は俳人の堀本裕樹氏を講師に迎え、

今年没後20年となる渥美清の、俳人「風天」としての一面を、

作品を通して、役柄の寅さんとも重ねつつご講演いただきました。

 

参加者は今年も90名を上回る盛会となりました。

 

 ベガ

当日の会場の様子

 

 

堀本裕樹

ご講演の堀本裕樹先生

 

 

 

*兼題入賞作品

 

埼玉県知事賞

いくたびも光にまぎれ揚雲雀      橋本永子

 

埼玉県教育委員会教育長賞

すぐ上の姉だけ美人星祭り       田邊則子(紫)

 

さいたま芸術文化祭実行委員会会長賞

人住まぬ町がふるさと初燕       若林水翁

 

さいたま芸術文化祭実行委員会奨励賞

田植機は雲を毀して進みけり      柏木晃

大仏がきれいとしゃぼん玉を吹く    寺内佶

細胞が蘇るまで青き踏む        島田良江(紫)

 

埼玉県文化団体連合会会長賞

万緑に包みきれないことのあり     寺山弘子(紫)

 

川口総合文化センター・リリア館長賞

生と死の一度きりなる蟬の穴      増田信雄

 

埼玉県現代俳句協会会長賞

生きいそぎ死にいそぎして花筏     鈴木良二

 

埼玉県俳句連盟会長賞

自由とは転がることや夏みかん     盒欣子(紫)

 

 

堀本裕樹

「紫」山十生主宰と講師の堀本裕樹先生

 

*当日席題入賞作品(上位10句)

(席題「台」)

 

長すぎる平均台や原爆忌      渡辺智恵(紫)

炎天下滑り台の子風になる     若山一美(紫)

寅さんの台詞が吃る日雷      奥山雷火

路地に涼み台あたり前がいい    山加津子(紫)

人の世に台本はなしところてん   寺内佶

砲台をみがき上げたる青岬     岡田淑子

かなかなや踏み台のある古本屋   伊藤伯子(紫)

台本をいきなり渡すはたた神    盒欣子(紫)

かっこうや眤罎砲△訃学校    松沢貞津

ふだん着に戻れるところすずみ台  平田かほる(紫)

 

 

 

 

 


2016.07.29 Friday 12:52

句会のご案内

2016年8月の句会予定 

*予定は変更になる場合があります。
 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。

 

8月2日(火)   万年青の会  
          午後1時30分 川口市立前川南公民館

 

8月3日(水)    貴船菊の会* 
         午前9時 秩父市立芸術文化会館 

 

         さつき会*  
         午後1時 秩父市立芸術文化会館 

 

8月6日(土)   土曜句会*
        午前9時 東松山市・松山市民活動センター   

         窓の会    
           午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会) 

8月7日(日)   紫川口句会* (紫本部例会)
          午後1時 川口市立西公民館

8月8日(月)  さくら草句会*
         午後1時 浦和パルコ10階 


8月9日(火)   俳句を楽しむ会*   
          9時30分 川口市立西公民館
  
      
8月11日(木)     をまぎ句会* 
          午後1時 さいたま市尾間木公民館 

8月13日(土)   紫さいたま句会* 
          午後1時
                          武蔵浦和コミュニティーセンター サウスピア

 

8月16日(火)  句楽会*
          午後1時 川口市立西公民館


8月17日(水)    牧の会   
           午後1時 さいたま市尾間木公民館
 
         紫苑の会  
         午後1時30分 越谷市市民活動支援センター

 

8月20日(土)      ミューズ*
           午後1時 川口市立栄町公民館 

         めぶき句会
         午後1時 さいたま市立桜木公民館

8月21日(日)    虹の会  
         午後1時 越谷市立北越谷公民館
 

8月24日(水)          月光の会*
         午前9時30分 川口リリア11階

8月25日(木)   しらゆり俳句会* 
         午後1時30分 川口パレス3階

                          句遊会
             午後1時 さいたま市立善前公民館

 

8月28日(日)      むらさき西句会* 
         午前9時 川口市立西公民館  

 

その他      紫通信句会*      
         8月10 日(木) 締切     作品5句(郵送)


          東京むらさきの会 今月は通信句会になります 
         8月11日(木)締切


*のついている句会の指導者は山崎十生主宰です
 「東京むらさき」以外の句会場はすべて埼玉県内です



お問合せ 紫の会

 

ヒメヒオウギスイセン

 

 


2016.07.26 Tuesday 12:51

紫支部句会紹介

「紫の会」には2つの本部句会の他、埼玉県内を中心に20の支部句会があります。

今回はその中の「しらゆり俳句会」をご紹介します。

**********************************
しらゆり俳句会

 

 

日時:毎月第4木曜日13時半~16時

 

場所: 株式会社和敬 川口ホール

 

住所:埼玉県川口市上青木西4丁目1510

 

最寄駅: JR蕨駅・西川口駅・埼玉高速鉄道新井宿駅より、

     国際興業バス乗車 「上青木北西公園バス停」下車西へ徒歩1

 

会費:1000

 

「しらゆり俳句会」は今年発足したばかりの、

「紫」の支部句会の中では一番新しい句会です。

 

地元の会社「株式会社和敬」さんのホールをお借りして開催しております。

人数は10名ほどです。

各自自由題で3句を提出。

会場に着いてから漢字一文字を席題として先生からいただき句を作ります。

 

和敬の社員さんも参加しての句会で、

「毎回勉強になります」との声をいただいております。

どなたでも参加自由ですのでぜひご参加ください。

 

【俳句】

 

  • 筋書きの通り滴り浄土かな      十生
  • 暗闇を彫啄しつつ翔ぶ蛍       葦
  • 天空より光る一筋蜘蛛の糸      みさを
  • 素朴なる一筋の美し薄衣       千鶴
  • 今年竹筋トレ脳トレ始めけり     壽子
  • 無関係なのに藪蚊が付いてくる    都
  • 目標はオールマイティー雲の峰    徳美
  • 梅雨の中レインコートではしゃぎおり 幸
  • 姿見や昔はよかった海びらき     昂志
  • 白玉ののどごし銀座の雨上がり    かよ


 


2016.07.22 Friday 12:54

第26回彩の国ベガ俳句大会のご案内

今週末の7月30日(土)、埼玉県川口市で第25回彩の国ベガ俳句大会(埼玉県芸術文化祭2016協賛事業)が開催されます。会場は駅徒歩1分の好立地です。

 

当日の講演は、作家としても注目を集める又吉直樹氏との共著「芸人と俳人」でも有名な堀本裕樹氏です。

多くの方のご参加をお待ちしています。

 

 

日時   2016年7月30日(土)

     10時30分受付開始、開会1時

 

会場   川口総合文化センターリリア 11階大会議室

     JR京浜東北線川口駅西口徒歩1分

 

会費   1000円(当日受付)どなたでもご参加頂けます

     *軽食をご用意しますので参加の方は至急ご連絡をお願いします

 

講演   堀本裕樹先生(いるか句会主宰・梓同人)

     句集 「熊野曼荼羅」「芸人と俳人」(又吉直樹氏との共著)

 

席題   当日出題一句(正午締切)

     川口市長賞外20位まで

     一句高点制・同一人入賞の場合は上位のみ顕彰

 

     *兼題の投句は締め切りました

 

 

第25回大会 入賞作品から(席題「命」)

 

白玉の命は空に浮きたがる     小林多美子

熱帯夜命伸びたり縮んだり     瀧洋子

雲の峰ひとりに命ひとつづつ    渡部波海子

 

 

ベガ

 

昨年の様子

(詳しくはこちら

     

*どなたでも参加できます。ふるってご参加ください。

 お問合せ 紫の会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<<new | 1 / 46pages | old>>
 
CALENDAR
NEW ENTRY
ARCHIVES
CATEGORY
COMMENT
PROFILE
MOBILE
LINK
RECOMMEND
SEARCH
OTHER

(C) 2016 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.