2017.06.23 Friday 09:47

現代俳句50則

関口比良男・現代俳句五十則 9

 

ことばの意味内容は、

他のことばの組合わせによって千変万化する。

 

紫陽花

 

 

 

 

 

 


2017.06.20 Tuesday 09:45

俳句つれづれ

俳句つれづれ 第11回 「細見綾子」

 

鳥海美智子

 

 

 ふだん着でふだんの心桃の花   綾子  

 

 「『教科書の俳句の中で一番好きな俳句は』というアンケートに

一番に人気があった」という一文で、作者細見綾子を知った。

綾子の句はあくまでも自然に寄り添い、その中で生きている姿を描き、

自我はない。

 俳人は概ね同じであるが女性俳人、特に綾子は第1句集で自己が完結している。

素直な心から生まれた単純平明な俳句は90才で亡くなるまで変わらなかった。

 

 

 そら豆はまことに青き味したり

 

 でで虫が桑で吹かるる秋の風

 

 冬になり冬になりきってしまはずに

 

 つばめつばめ泥が好きなる燕かな

 

 きさらぎが眉のあたりに来る如し

 

 作者の自解では「二月が来る。眉の辺りに《きさらぎ》という

言葉のさわやかさを感じた」という感性は鋭い。

 

 

 鶏頭を三尺離れもの思う

 

 寒卵二つ置きたり相寄らず

 

 上の2句は同じ空気は吸っているが、距離感があり、常に自立している

作者が良く出ている

 

 

 木綿縞着たる単純初日受く

 

 「ふだん着で」の句から約30年後に詠んだ句であるが、

「正月に私は毎年、木綿縞の着物を着る。(中略)縞というものの

 単純さ、手織りの手触りのある単純さがわたしは欲しいのである。」と

のべている。

 

 

 女身仏に春剥落のつづきをり

 

 これは綾子の代表句である。

「遠いいつからか剥落しつづけ現在も今目の前に剥落し続けている。

生々しさ、もろさ、生きた流転の時間、それ等はすべて新鮮そのものだった。」

とあとがきに書いている。

 

 

 再びは生まれ来ぬ世か冬銀河

 

 何事にも執着しない人であった。

 

 

(「紫」無門集同人)

 

みかんの盆栽

 

 

 

 

 

 

 


2017.06.16 Friday 09:45

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会

第3回俳スパネット・開設準備句会のお知らせ

 

*どなたでもご参加いただけます。

*当面はお試し期間のため、ときどき内容変更があるかもしれませんが、

 ご了承ください。作品は他の句会での発表句でも構いません。

 

 

作品 おひとり3句以内

  (ネット句会に発表したものは「発表句」となりますので

        投句の際はご注意下さい)

 

New!

兼題 「出さない手紙」

    自由参加です。上記の他に1句、投句出来ます。

   (ネット句会なので、変わった題にしてみました。

    多少文言を替えてもOK。ぜひチャレンジしてみてください。) 

 

俳号 ネット上の個人情報保護のため、本名や普段お使いの俳号、

   特にそれらのフルネームでの投句は各人の判断でお願いします。

   (俳号の名のみ、またはハンドルネームでの投句をおすすめします)

 

締切 2017年6月26日(月) 

 

送り先 contact@haiku-murasaki.jp   

             件名は「俳句スパイスネット句会」とお願いします

    (投句には必ず返信致します。

     返信がない場合はコメント欄にご連絡下さい

    

句会 2017年6月27日(火)付け「俳句スパイス」にアップ予定

 

選句 6月27日付の「第3回 俳スパネット・開設準備句会」最下段の

  「commemts」をクリックして、

   お名前欄(name:)に「投句の際の俳号」、

   コメント欄(comments:)に「句番号と句」を入力し、

  「コメント送信」をクリックして下さい。

        New! *選評歓迎 コメント欄をご活用ください

 

   *選句数は、投句の状況を見て追ってお知らせします

   *ご自身のメールアドレスは不要です!!

    間違って記入しないで下さい!!

 

結果発表 選句が揃いましたら、作者名(ネット俳号)を発表します

 

皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしています。

ご意見ご要望などもお気軽にお寄せ下さい。

 

 

 


2017.06.13 Tuesday 09:44

紫さいたま句会

紫さいたま句会

 

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター
(JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。


次回のさいたま句会は7月8日(土)の予定です。

 


山崎十生主宰選

天 象の耳はたはた太宰忌の間近      紀子
地 柿若葉さっぱり思い出せません     和美
人 夏雲の上に夏雲デモの声        伯子  
 

秀逸

夏空や自画像の目は閉ぢてゐる       伯子

けふ風に吹かるる係青水無月        和美

細胞の素は雑念風知草           友光

 

 

鈴木紀子参与選

天 にんげんのうしろは見えず半夏生    壽賀子
地 生き切ると言ふ贅沢や沙羅の花     のぼる

 

(さいたま句会 2016.6.10)

 

柿若葉

 

 


2017.06.09 Friday 09:42

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は7月2日(日)です。

山崎十生主宰選

天 脱皮するたびに傷つきやすくなってゐる 壽賀子
地 なにごともこころへてをりつりしのぶ  みずほ
人 大鳥居をひたひたと来る青葉潮     邦子 

 

秀逸 用の美の極みでありぬ蜥蜴の尾    智恵

   末っ子にほめられている夏燕     邦子

   この先は企業秘密よ蜘蛛の糸     順
 

 

鈴木紀子参与選

 

天 新緑と言ふ最上の導火線        まさる

地 この先は企業秘密よ蜘蛛の糸      ひでよ


(川口句会 2017.6.4)

 

ミツバシモツケ

 

 


2017.06.06 Tuesday 09:43

「紫」2017年6月号・2

「紫」2017年6月号

 

大道無門(「紫」6月号抄)    山崎十生 選・評

冴返る練り歯みがきにつのが立つ    伊藤伯子(山紫集)

 肩の力を抜くのは、人間の体だけではなく、初心時代は、

解ってもらおうと必要以上に説明をしてしまう。掲句のように、

肩の力の抜き加減の良い作品に仕立てるのは容易なことではない。

日常の何でもない営為の中に詩的真実がある。

 

水草の生うて流れを捌きけり      渡辺智恵(無門集)

 

逃水の叱咤激励ではないか       浅野都(無門集) 

 

この海はあの海なんだ原発忌      村木友光(山紫集)

 東日本大震災で福島の原子力発電所は壊滅した。

ただ単に壊滅したのではなく、途方もない時間を費やさないと

再生は不可能に近い。今、対峙している海は、

津波が起きたとは思えないほど静かである。しかし、現実的には、

あのときの海なのである。忘れられない一句。


渾身の翼で求道揚雲雀         仁村俊子(山紫集)


               * * *

 

龍門集

授かりし虚空踏ませじいぬふぐり      若林波留美

人間が物体となる花の下         渡辺まさる

そして三月悲鳴のやうに光る海      鈴木紀子

春一番曲がりきれない死角かな      森壽賀子

 

無門集

暗殺も拉致も今なほ霾晦(よなぐもり)  瀧洋子

春月や噛んでしまったあのジッパー    田中のぼる

月朧ペーパーナイフ探しをり       山加津子

つつがなく愚直に生きよ蝌蚪に足     稲葉明日香

 

山紫集

ありのまま自分が見えてくる日永     島村治子

滝桜満身創痍超克す           鈴木千鶴

体ぢゅうの鱗を落し水温む        西本明未

ソプラノで告ぐる卒業あと黙る      安倍有子

 

新星集(会員)

勝者には勝者の苦悩春の潮        国松洋子

 

 

 

(「紫」2017年6月号・NO.877号より)

 

いぬふぐり

 

 

 


2017.06.02 Friday 09:40

「紫」2017年6月号・1

「紫」2017年6月号 龍門集より

 

口口(くちぐち)に口口(くちくち)朧小路かな  山崎十生
被災地といつまで呼ぶな蘖ゆる
菜の花の力関係等しからず

如月の幹の水音昼の星         若林波留美 
授かりし虚空踏ませじいぬふぐり

かげろふの一級品のゆれ加減       渡辺まさる
人間が物体となる花の下

 

ひこばえや地下からピアノ狂詩曲     鈴木紀子

そして三月悲鳴のやうに光る海


水鳥はうららうららの波を呼ぶ     関口晃代 

波うらら水鳥水の精に合う

 

菜の花の彼方は暗い海である       森壽賀子
慟哭の海より無数の蝶が飛ぶ

(「紫」2017年6月号・NO.877号より)

 

 

 

 

 

 

 


2017.05.31 Wednesday 11:53

句会のご案内

2017年6月の句会予定 

*予定は変更になる場合があります。
 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。

 

6月3日(土)   土曜句会*

        午前9時 東松山市・松山市民活動センター   

 

        窓の会    
           午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会) 

 

6月4日(日)   紫川口句会* (紫本部例会)

          午後1時 川口市立西公民館

 

6月6日(火)  万年青の会  
          午後1時30分 川口市立前川南公民館
 

6月7日(水)       秩父むらさきの会*  
         午後1時 秩父市 女性福祉会館

 

6月8日(木)     をまぎ句会* 
          午後1時 さいたま市尾間木公民館 


6月10日(土)  紫さいたま句会*
          午後1時 武蔵浦和コミュニティーセンターサウスピア

 

6月12日(月)  さくら草句会*
         午後1時 浦和パルコ10階

 

6月13日(火)   俳句を楽しむ会*   
          9時30分 川口市立西公民館

 

6月17日(土)      ミューズ*
           午後1時 川口市立幸栄公民館 

         めぶき句会
         午後1時 さいたま市立大宮中部公民館
 

6月18日(日)    虹の会  
         午後1時 越谷市立北越谷公民館

 

6月20日(火)   句楽会*

         午後1時 川口市立西公民館


6月21日(水)   紫苑の会  
        午後1時30分 越谷市市民活動支援センター

 

6月22日(木)  牧の会   
          午後1時 さいたま市尾間木公民館

        *「牧の会」は今月より第3木曜日、

        「尾間木公民館」に変更になります

 

         句遊会
             午後1時 さいたま市立善前公民館

 

                          しらゆり俳句会* 
         午後1時30分 川口パレス3階

 

6月25日(日)      むらさき西句会* 
         午前9時 川口市立西公民館

 

6月28日(水)          月光の会*
         午前9時 川口リリア11階


 

 

その他      紫通信句会* 

          6月13日(火) 締切     作品5句(郵送)
         *締切は毎月第2火曜日です
       
*のついている句会の指導者は山崎十生主宰です
 「東京むらさき」以外の句会場はすべて埼玉県内です



お問合せ 紫の会

 

紫陽花

 

 

 


2017.05.29 Monday 09:39

第13回 彩の国秩父俳句大会

去る5月27日(土)、第13回彩の国秩父俳句大会が行われました。
事前の兼題句は534句、当日も70名ほどの参加を得て
熱気あふれる大会となりました。

前半は「炎環」同人の若き俳人田島健一先生による兼題句の丁寧で和やかな講評、
後半の当日席題での1句句会では、選者の先生全員より特選句の選評を頂きました。
前日までの雨も上がり、俳句を愛する仲間が集い、充実した大会となりました。

来年も多くの方のご参加をお待ちしています。

会場の様子

左より挨拶をする山十生紫主宰

講師・田島健一先生

来賓・久喜邦康秩父市長、新谷喜之秩父市教育長
秩父大会
 

兼題の部 入賞者

埼玉県知事賞 
一村を大空に乗せ田水張る      宮城留美子

埼玉県教育委員会教育長賞 
光にも風にもなりし遍路かな     新井知子

埼玉県芸術文化祭実行委員会会長賞 
花種を蒔く先生を囲みけり      人見正

埼玉県芸術文化祭実行委員会奨励賞
リラの花すぐ昼になる日曜日     原博子

埼玉県芸術文化祭実行委員会奨励賞
大枯木どこからみても真正面     澤田乃芙子

埼玉県芸術文化祭実行委員会奨励賞
佐保姫も客となりたる縄電車     坂本ひさ子

埼玉県文化団体連合会会長賞
しやぼん玉風に抱かれて風になる   森壽賀子

秩父市長賞
旅たのし陽炎までの切符買ふ     宮本豊子

秩父市教育委員会教育長賞
陽炎の向かうにありぬ着地点     眈省厳

秩父観光協会会長賞
春光になって少年ペダル漕ぐ     柏木晃

 

 


秩父大会
ご講評中の田島健一先生


席題の部 (題「手」)

秩父市長賞
手のひらの天道虫に紋所     久下晴美

秩父市教育長賞
ちょっとだけみんな身勝手燕の子 小室誠

秩父観光協会会長賞
秩父いま君の手にありつばくらめ 今野龍二

 

(1位入賞山十生主宰ご辞退

 句「手抜きなどなき全山のしたたれり」)

 

 

秩父大会

当日選者の先生方

 


2017.05.27 Saturday 03:04

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会

第2回 俳スパネット・開設準備句会・結果

 

 ( )の中は作者名 

 数字は得点 

 *は得点のうちの特選の数

 

1 立葵まぶし過ぎたる反骨心(玉子)* 

 

2 こころもち星に近づくカモミール(人見)* 

 

3 滴りは神の鼓動や寄り添ひぬ(みずすまし)  

 

4 笑顔二つひそひそ話レモン水(マヨマヨネーズ) 

 

5 ことごとく臍の曲がった新樹光(蘭丸)  

 

6 乱反射している白のカーネーション(玉子)

 

7   夏めくや青い果実は本気だす(すみれ)

 

8 見上げたる今年最初の雲の峰(蘭丸)1  

 

9 さびしさやえごは見上げる花なりし(人見)1 

   

10   戦ひの火種を消して青嵐(はるくん) 

 

11   徒に泣いてラムネを一気飲み(Rin)

 

12   とくとくと五臓六腑に問ふ清水(みずすまし)** 

 

13   レモン水ふたりの肩に陽がこぼる(マヨマヨネーズ)

 

14   万緑の精霊もをり露天の湯(すみれ)* 

 

15   常連の顔してくぐる夏暖簾(玉子)   

 

16   ぼうたんの蕾ほぐれていく耳順(みずすまし)* 

 

17   聖五月夜明けがやって来る青さ(人見)  

 

18   さんざしの花恋をして涙して(Rin)

 

19   柿若葉嫌ひは嫌ひという勇気(すみれ)*     

 

20   恋と愛少し違うねレモン水(マヨマヨネーズ)

 

21   桐の花叫ぶに打ってつけの風(Rin)

 

22   はたた神運命なんて信じない(蘭丸)

 

次回締切は6月26日を予定しています。

兼題出そうか考えています。

 

 

 


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