2016.12.09 Friday 10:32

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は1月8日(日)です。

山崎十生主宰選

天 融通のきかない山も眠るかな      壽子
地 これよりは心理戦です息白し      智恵
人 薄氷に乗り流れたる日の光       かほる  


若林波留美副主宰選

天 紙を漉くリズムに乳房揺るるなり    ふさ江
地 田んぼから生まれたんです雪女     智恵  



  

              (川口句会 2016.12.4)

 

カモ

 

 


2016.12.06 Tuesday 10:31

「紫」2016年12月号・2

大道無門(「紫」12月号抄)    山崎十生 選・評


目立つことは目立たぬように芒原     山加津子(無門集)

 目立つことは、何も前面に押し出さなくも表現出来る。

却って控え目にしたほうが目立つこともある。掲句も同様で特に

〈目立つことは〉と上五を六音にして「は」を加えたのは、

強調を狙った表現方法である。人生に対する自己の姿勢を

主張していると言えるのかも知れない。
 

息づかひ荒し背高泡立草         田邊則子(山紫集)

 二句一章の典型的な作品である。

一句一章と違って多くを語れないのが特徴である。しかし、その分、

余白の部分に凝縮されたエネルギーが内包されている。

〈荒し〉と〈背高〉の間には格別な想いがある。

読者は作者になり代って、さまざまな想像力を働かせて鑑賞すれば良い。
 

脱ぐやうに指輪をはづす十三夜      稲垣恵子(無門集)
 

月の出を合図に野外コンサート       後藤宣代(山紫集)

鎖骨より波の音せり月天心         小林弘恵(山紫集)


               * * *

無門集

天高し吾は一登場人物          小林邦子

ピリオドを打つには葦が青過ぎる     大滝徳美 
 

山紫集
どれほどの淋しさならむ木守柿      鈴木千鶴

月出でて森には獣らしき声        西本明未

泡立草熟知の川と対峙せり        嶌田ふく子
おいそれと舞はぬ一葉の自尊心      深沢ふさ江

瓢箪の中に失くしたものの在り      藤澤晴美

ずっしりと桃の重さは心地好い      吉野日出美

流星に濡れないように傘をさす      渡辺智恵

蓮華座ではじまるヨガや月白し      伊藤伯子

泣きに来て虫の闇へと紛れたり      小林敏子

 

新星集

稲妻や我の知らない我のいて       齋院志津子

キャンセルの出来ぬ一言夜の長し     一井千恵子

 

(「紫」2016年12月号・NO.871号より)

 

ぶどう

 

 

 


2016.12.02 Friday 10:30

「紫」2016年12月号・1

龍門集より

 

鳩吹きのプロフェッショナルとは淋し  山崎十生
露剖き経帷子の現はるる 
月光の射す保育器の前の窓


カンナ原色非常ボタンは押さないで   鈴木紀子 
川上の異変気付かぬ水馬


アメリカ展経し原爆図喜雨兆す     若林波留美
円空仏木目すがしく暑を迎ふ


月光と戯れアンチエイジング      渡辺まさる


ほのぼのと道は曲がれり風枕      関口晃代

 

 

円相の極みのかたち露の玉       森壽賀子



(「紫」2016年12月号・NO.871号より)

 

 

千日紅

 

 

 

 

 


2016.11.29 Tuesday 16:52

句会のご案内

2016年12月の句会予定 12月30日更新しました!

*予定は変更になる場合があります。
 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。

 

12月6日(火)  万年青の会  
          午後1時30分 川口市立前川南公民館

 

12月7日(水)    貴船菊の会* 今月は自主句会です
           午前9時30分 秩父市立芸術文化会館 

                        さつき会* 今月は自主句会です 
          午後1時 秩父市立芸術文化会館 

        


12月3日(土)   土曜句会*

        午前9時 東松山市・松山市民活動センター

 

        窓の会    
           午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会) 

12月13日(火)   俳句を楽しむ会*   
          9時30分 川口市立西公民館


12月4日(日)   紫川口句会* (紫本部例会) 
          午後1時 川口市立西公民館

12月8日(木)     をまぎ句会* 
          午後1時 プラザイースト 会場注意 


12月10日(土)  紫さいたま句会* (紫本部例会)
          午後1時 

        武蔵浦和コミュニティーセンターサウスピア
      
12月12日(月)  さくら草句会*
         午後1時 浦和パルコ10階

 

12月20日(火)      句楽会* 
          午後1時 川口市立西公民館 

 

12月21日(水)     牧の会   
           午後1時 プラザイースト 会場注意
 
         紫苑の会  
         午後1時30分 越谷市市民活動支援センター

 

12月17日(土)      ミューズ*
           午後1時 川口市立栄町公民館 

         めぶき句会
         午後1時 さいたま市立桜木公民館 

 

12月22日(木)   しらゆり俳句会* 
         午後1時30分 川口パレス3階

                          句遊会
             午後1時 さいたま市立善前公民館

 

12月25日(日)      むらさき西句会* 
         午前9時 川口市立西公民館

 

          虹の会  
         午後1時 越谷市立北越谷公民館


12月26日(月) 月光の会* 
         午前9時 川口リリア11階


その他      紫通信句会*      
         12月10日(土) 締切     作品5句(郵送)

         

 

*のついている句会の指導者は山崎十生主宰です
 「東京むらさき」以外の句会場はすべて埼玉県内です

 

* 東京むらさきの会 今月は通信句会です

 



お問合せ 紫の会

猿山

 


2016.11.25 Friday 16:46

現代俳句50則

関口比良男・現代俳句五十則 3 

 

無季を容認し、口語を容認し、破調を容認するのは、

作家としての真情を尊重するからである。

 

風景

 

 

 


2016.11.22 Tuesday 16:45

俳句つれづれ

俳句つれづれ 第4回 「加藤楸邨」

 

鳥海美智子

 

 鰯雲人に告ぐべきことならず   楸邨

 

 初学の頃、この句を読んで、こんなにはっきりと

自分の心を詠み、その言葉が季語にぴったりであることに

感動した。それから、楸邨の句が歳時記の中で、別段の輝きを

持っていることに気づいた。

 

 楸邨は昭和16年8月号「寒雷」の〈真実感合〉において

「(前略)俳句魂の高さは俳句を通じてしかつかめない。

把握と表現が一枚になるためには、真実感合という態度に

徹する外ないと、私は考えている。(中略)自然を把握するにも

用意された美的趣味などすてて、一念凝って自然に立ち向か

わなくてはならないと思う。俳句用の眼鏡などはずしてしまって、

自分そのもので立ち向かうのである。そして、そこにあらわれる

自然そのものの真実に感合しなくてはならない。(中略)

季を排するものは、季を過去の因襲にすぎぬとするが、

季こそ、十七音の目であり感合点である。これは因襲ではなく、

我々の手によって、新たに日々生みかえすべき伝統である。

一句一句に新生すべき伝統なのである。(後略)」

と述べている。

 

(ひきがえる)誰かものいへ声かぎり

雉子(きじ)の眸のかうかうとして売られけり

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる

おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ

たくあんの波利と音して梅ひらく

天の川わたるお多福豆一列

百代の過客しんがりに猫の子も

 

楸邨は平成5年7月3日に逝去、享年88才であった。

晩年の名句は肩の荷を下ろし、自由自在に作句している。

 

(「紫」無門集同人)

 

花瓶

 

 

 

 

 


2016.11.18 Friday 21:12

波留美の出番です

白銀分割              若林波留美

 

 数学と美学の接点のひとつに、黄金分割があります。

横と縦の比が(√5−1):2(ほぼ1:1.618)のとき、

均衡がとれ美しいとされるもので、西欧人の理想の顔立ち

とも言われています。それに対しやや横広の東洋人の顔は

1:√2(ほぼ1:1.414)が親しまれているそうです。

 

 ところでこの1:√2の比は、標準的な障子の桟の

形の比であり、キティが日本で好まれるのも、

その顔がほぼこの比であるからか、とも言われています。

 

 また、俳句や短歌の音律である五音・七音は、

ほぼ1:√2の比になります。

(両者には2/10を掛ければ1:1.4)

1:√2の比は、用紙のA版B版の縦横の比であり、長辺で

半載すれば元の形の相似形になることは、ピタゴラスの定理

から明らかです。

 

 この比率を何と称ぶのか知りませんが、私は黄金分割に

対し白銀分割と称びたいと思っています。

 

 障子の桟とキティの顔、東洋人の顔、用紙の縦横、

そして五音と七音の関係にもこの比率が繋がっていることを、

私は興味深く思っております。

 

「紫」2016年2月号より転載

(こちらの文章は当初「俳句スパイス」用に執筆されましたが、

 事情により「紫」本誌に掲載されたものです)

 

屋根

 

 

 


2016.11.15 Tuesday 16:43

紫さいたま句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター
(JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。


次回のさいたま句会は12月10日(土)の予定です。


山崎十生主宰選

天 埼玉の川の面積天高し         まさる
地 凝(こご)らせば血潮はみどり冬立ちぬ    波留美
人 澄めぬ水あらがってなどゐないのに   徳美     


鈴木紀子副主宰選

天 八百万の神のひとつの木の実かな    十生
地 枯れしもの踏めば何やら表沙汰     伯子



若林波留美副主宰選

天 秋高しひとりぼっちをひとりじめ    摩耶
地 余生など千変万化霜柱         壽賀子
 


(さいたま句会 2016.11.12)

 

荒川

 

 


2016.11.11 Friday 16:41

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は12月4日(日)です。

山崎十生主宰選

天 空が震へ冬の三日月あらはなり     晶
地 痛点をさぐりあてたる流れ星      紀子
人 土塊(つちくれ)と根のあらがひや馬肥ゆる   波留美


若林波留美副主宰選

天 底知れぬものを抱へし白障子      壽賀子
地 イメージは水の秋です調律師      まさる  


鈴木紀子副主宰選

天 凩を真面に受けたのが転機       都
地 奥の手はどこにあるのか霜柱      十生 
  

              (川口句会 2016.11.9)

 

繊月

 


2016.11.08 Tuesday 16:42

「紫」2016年11月号・2

大道無門(「紫」11月号抄)    山崎十生 選・評


長すぎる平均台や原爆忌         渡辺智恵(山紫集)

筋書きから外れる愉しさ蜘蛛の糸     木村成美(無門集)

 俳句の醍醐味は、常道を逸した時に発生する「おかしみ」にある。

真円ではなく、少し欠けたり歪んだ部分に興趣が湧くように。

掲句の場合も筋書きから外れることに愉しみを見い出している。

筋書き通りの人生なんて真っ平である。

筋書きがないからこそ人生は面白く悲しい。


壁越ゆる撥条とし澄んでをりし水     大滝徳美(無門集)
 

まへうしろ失せし人体広島忌        若林波留美(龍門集)

なすすべなくさりとてけふも水を打つ   斉藤順(山紫集)


               * * *

龍門集

支へつつぶつかる思ひ土用波         森壽賀子

 

無門集
冷蔵庫にはとびら人には熾火         小林邦子 
一生の中のひととき水を打つ         平田かほる
孤独とは内なる凶器金魚玉          福島ときみ

暗闇を磨きあげたる芋の露          新井富江

 

山紫集
雲の峰切磋琢磨は美しい         盒欣子

行く道は帰らない道鉦叩         田邊則子

根源の曖昧なまま星流る         戸田千種
子がいいと言ふまで死ねず晩夏光     仁村俊子

もう何も起きぬ肌に振るコロン      深沢ふさ江

かたつむり同じ目線を忘れない      大塚美代子

てのひらをながれる血潮鰯雲       かみのみずほ

 

新星集

魅せつつも手を触れさせぬ水中花     原田寿美

 

(「紫」2016年11月号・NO.870号より)

 

ビヨウヤナギ

 

 

 


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