2017.10.20 Friday 11:31

「紫」2017年10月号・2

「紫」2017年10月号

 

大道無門(「紫」10月号抄)    山崎十生 選・評

かたつむり無駄な時間は無駄でない   渡辺智恵(無門集)

 人生に於いて無駄だと思える事や時間はすべてが無駄とは限らない。

むしろ無駄だと思えることが、のちのち有効になることも多い。私に、

「無駄飯は食ふべし山は眠るべし」という作品がある。人間世界だけ

ではなく動物の世界でも植物でも同じ事が言える。

 

十把一絡げではない金魚        浅野都(無門集)

 

二人とも無口になっている驟雨     後藤宣代(無門集)

 雨宿りの情景なのであろうか。それとも室内なのであろうか。

私としては室内の方がドラマの設定には好都合である。

その室内にしても、どういう部屋なのかがイマージュを駆り立てる

要素となる。これは、何も体験に基づいたものでなくとも構わない。

 

削げるだけ削ぎしいのちか蛇ひかる   若林波留美(龍門集)

 

夕端居見えない海の音を聴く      鳥海美智子(無門集)



               * * *

 

龍門集

ゴミ屋敷かもしれないね銀河系      渡辺まさる

導火線もう匿せない凌霄花        鈴木紀子

 

 

無門集

雲の峰一本道を甲板に          藤井とし子

選り抜きの言葉で迫る星今宵       大滝徳美

 

 

山紫集

湧泉の途轍もなきを怖ぢにけり      鈴木千鶴

滴りや辛抱出来ぬ砂時計         村木友光

ひとりゐの時計の音と水中花       秋山幸子

簡単と言ひつつ医師の玉の汗       安倍有子

揺れながら己を諭す夏柳         池田惠

わだかまりすっきり捨てて心太      石割ふじ子

口下手を強みにしたる心太        伊藤伯子

原爆忌水平線は目の高さ         金子和美

私語(ささめごと)聞こゆ子宮やハンモック   国田育子

 

 

 

(「紫」2017年10月号・NO.881号より)

 

睡蓮と金魚

 

 

 


2017.10.18 Wednesday 14:12

更新しました

更新しました

 

川口句会(2017.10.3)

さいたま句会(2017.10.17)分、内容一部更新しました。


2017.10.17 Tuesday 11:32

紫さいたま句会

紫さいたま句会

 

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第二土曜日、武蔵浦和コミュニティーセンター
(JR埼京線武蔵浦和駅西口徒歩二分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。


次回のさいたま句会は11月11日(土)の予定です。

 


山崎十生主宰選

天 思考力高める椅子を置く花野      澄子
地 もの生(な)さぬままの十指や天高し   波留美
人 秋澄めり水が容(かたち)を引き受ける    智恵
 

秀逸

  空(くう)満たすものも空なり月明り    智恵

  秋深し星に寿命のありしこと      智恵

  秋風に磨きをかけるバイオリン     壽賀子

 

 

若林波留美副主宰選

 

天 雨粒は千差万別秋の蛇         和美

地 色のなき風は贅沢三昧だ        十生

 

 

鈴木紀子参与選

天 黍嵐どの一滴も黄河なる        波留美
地 やはらかく背鰭をはずす無月かな    加津子

 

(さいたま句会 2016.10.14)

 

紅葉

 


2017.10.13 Friday 12:12

埼玉県現代俳句協会 吟行俳句大会

10月8日(日)、

第15回埼玉県現代俳句協会の吟行俳句大会が

川口西公園で開催されました。

暑くも寒くもない絶好の吟行日和でした。

56名の参加者で、112句が出揃いました。 

 

当日入賞作品

1位    水底の石に目がある水の秋   渡邉樹音  7点

2位    秋日濃しどの彫刻と遊ぼうか  田中朋子    7点

3位    サルビアの一瞬渚少年来る   茂里美絵  6点

会長特別賞 いま答ださずとも良し鰯雲   浅野都

 

紫関係入選作品

天高し余計なものはみんな取れ       十生

街に来りや所詮わたしも穴惑い       野歩留

声は無きジャングルジムの中の秋      伯子

万葉の空へ誘ふ女郎花           珠江

秋澄めり瀬音ふやせし草の道        とし子

 

藪ラン


2017.10.10 Tuesday 11:37

第4回埼玉定例俳句会のご案内

第4回埼玉定例句会

 

埼玉県現代俳句協会主催の、

親睦と交流を兼ねた「第4回埼玉定例句会」が開催されます。

協会員に限らずどなたでも参加できますので、

俳句に興味のある方はちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。

 

日時 平成29年10月29日(日)

 

受付 正午〜午後1時 受付時投句用紙をお渡しします

 

投句締切  午後1時 時間厳守

 

会場 さいたま文学館1F 文学館ホール

   JR桶川駅 西口 徒歩5分

   住所 桶川市若宮 1ー5ー9

   電話 048ー789ー1515

 

作品 当季雑詠2句(未発表作品に限る)

 

会費 1000円 当日受付で徴収

 

選句 埼玉県俳句協会役員

 

表彰 入賞20位まで(一句高点制)

 

* 当日句会開催前に臨時総会が行われます

 

オタフクナンテン


2017.10.06 Friday 11:30

「紫」2017年10月号・1

「紫」2017年10月号 龍門集より

 

日本忌近し最中の中に餡         山崎十生
開枕(かいちん)の前の冷酒は般若湯

この頃は五キロを歩く参鶏湯(さむげたん)

水無月や天与の池を身の奥に       若林波留美 
削げるだけ削ぎしいのちか蛇ひかる

万全の構へとなりし木下闇         渡辺まさる
揉み手するぼくの伯父さんパリー祭

 

導火線もう匿せない凌霄花         鈴木紀子

サルビアの朱に染まり行く出来心


花火待つ虚空たしかに死んでいる     関口晃代 

活字のない主婦ひまわりに神話がある

 

炎天にとり残されし格納庫         森壽賀子
底知れぬものを抱へし黒日傘       

(「紫」2017年10月号・NO.881号より)

 

 

 

 

 

 

 


2017.10.03 Tuesday 11:32

紫川口句会

「紫」の二つある本部例会のうちのひとつ。 
毎月第一日曜日、川口市立西公民館(JR川口駅西口・徒歩5分)で
午後1時から4時30分に開催しています。
各自自由題で3句出句・8句選。会費1,000円。
次回は11月5日(日)です。

山崎十生主宰選

 

天 ぼんのうは人の地肉か月天心    徳美

地 箸二膳長さの違ふ良夜かな     のぼる

人 悲劇を生くか喜劇とするか酔芙蓉  友光

 

 

秀逸

ゆるやかに蝕む領土草の絮      波留美

露の玉草間彌生の世界かな      まさる

わけへだてなきが本望四方の月    徳美

 

 

若林波留美副主宰選

 

天 さざなみに吸ひ込まれたる雁の声 壽賀子

地 殺意ほどではないが天高りき   十生

 

鈴木紀子参与選

 

天 正解の風を待ってる秋桜     摩耶

地 殺意ほどではないが天高かりき  十生

(川口句会 2017.10.1)

 

空

 

 


2017.09.29 Friday 10:04

句会のご案内

2017年10月の句会予定 

*予定は変更になる場合があります。
 はじめてのかたは事前に事務局までご確認をお願いします。

 

10月1日(日)  紫川口句会* (紫本部例会)

          午後1時 川口市立西公民館

 

10月3日(火)  万年青の会  
          午後1時30分 川口市立前川南公民館


10月4日(水)       秩父むらさきの会*  
         午後1時 秩父市・歴史文化伝承館

 

10月7日(土)   土曜句会*

        午前9時 東松山市・松山市民活動センター   

 

        窓の会    
           午後1時 サウスピア(武蔵浦和) (自主句会) 

 

10月9日(日)  さくら草句会*
         午後1時 浦和パルコ10階

 

10月12日(木)  をまぎ句会* 
         午後1時 さいたま市尾間木公民館 


10月14日(土)   紫さいたま句会*
        午後1時 武蔵浦和コミュニティーセンターサウスピア

 

10月15日(日)  虹の会  
         午後1時 越谷市立北越谷公民館

 

10月17日(火)  句楽会*

         午後1時 川口市立西公民館

 

10月18日(木)   牧の会    
          午後1時 さいたま市尾間木公民館
                      
         紫苑の会  
        午後1時30分 越谷市市民活動支援センター

 

10月20日(金)  ミューズ*
         午後1時 川口市立幸栄公民館 

10月21日(土)  めぶき句会
         午後1時 さいたま市立桜木公民館

 

10月25日(水)    しらゆり俳句会* 
         午後1時30分 川口パレス3階

 

10月26日(木)    句遊会
            午後1時 さいたま市立善前公民館

 

10月28日(土)    むらさき西句会* 
         午前9時 川口市立西光栄公民館

 

その他      紫通信句会* 

          10月10日(火) 締切     作品5句(郵送)
         *締切は毎月第2火曜日です

 

         俳句スパイス・インターネット句会

         10月22日(日) 締切 


*のついている句会の指導者は山崎十生主宰です
 「東京むらさき」以外の句会場はすべて埼玉県内です



お問合せ 紫の会

 

彼岸花

 

 

 


2017.09.26 Tuesday 10:04

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会 結果発表

 

新企画!

ゲストを招いて選をお願いします。

第1回目のゲスト選者は紫・山十生主宰です。

 

特別ゲスト選者 紫主宰・山十生選

 

天 10  山霧を編んでわたしを繭にする   Rin

地  1  眠るには丁度良い夜胡桃の実      Rin

人  3    夜の秋墨濃き父の匂ひかな   玉子

 

Rinさん、玉子さん、おめでとうございます!

 

*************************

参加者選

 

今月の兼題 「ただ」

数字は得点

*はそのうちの特選数

 

 

1 眠るには丁度良い夜胡桃の実 Rin 2       

 

2 地下一階蝗の佃煮売るお店 マヨマヨネーズ

 

3 夜の秋墨濃き父の匂ひかな 玉子 

 

4 三百円西瓜種ごと食べる君 マヨマヨネーズ

 

5 闘わずただひれ伏して夏送る すみれ

 

6 ベテランの旅行術ありいのこづち 蘭丸 

 

7 憂きこともただ淡々と水の秋 人見 

 

8 芒原秘めたるものは失わぬ 蘭丸 

 

9 天高しただ削ぎ落とす芸術家 はるくん 

 

10  山霧を編んでわたしを繭にする   Rin **

 

11  手水鉢どかんと座る秋の寺 玉子 

 

12  身の裡の透ける心地や梨を食む 人見 

 

13  月天心あの日の君がいたやうで 蘭丸 

 

14  少年の口放り込む青蜜柑 マヨマヨネーズ 

 

15  我眠る彼は夜食をついばめる マヨマヨネーズ

 

16  籠りいてただ一人きり台風来 Rin 

 

17  秋彼岸母の口癖らりるれろ 玉子

 

18  脱会のただただ無念鳥渡る 玉子

 

19  遠くから来た水を飲む獺祭忌 Rin 

 

20  あさがほの日に恋し日を疎みたり すみれ

 

21  絵を描くと幸せになる鰯雲 はるくん 

 

22  もう月に手の届かざる家路かな 人見 

 

23  水蜜桃少年の名にふさわしい マヨマヨネーズ 

 

24  月の出を告ぐる鈴振るやうな声 人見 

 

25  足もとに水溜りあり秋の空 Rin

 

26  沈黙も演技のひとつ秋夕焼け すみれ 

  

27  ここだけの話しに夢中カンナ咲く すみれ

 

28  時空まで切ってしまふか枯蟷螂 蘭丸 

 

29  新宿の途方に暮れる鰯雲 蘭丸 

 

30  この辺りで調を上げたし法師蝉 はるくん 
 

31  魔法円変幻自在秋茜 人見 

 

    

次回締切 10月22日(日)

兼題   「共犯」(自由参加。一句以上可。)

作品   兼題含め5句以内                               

 

 


2017.09.22 Friday 10:03

俳句スパイスインターネット句会

俳句スパイスインターネット句会

 

選句は5句選で、うち特選一句お願いします。

その他選評・感想・質問・意見などご自由にお書き下さい。

 

選句締切 9月25日(月)

 

最下段の「 Add a coment: 」 より

name:    にネット俳号

commentos: に句番号と句

    ↓

「コメント送信」をクリック

 

1 眠るには丁度良い夜胡桃の実        

 

2 地下一階蝗の佃煮売るお店

 

3 夜の秋墨濃き父の匂ひかな

 

4 三百円西瓜種ごと食べる君

 

5 闘わずただひれ伏して夏送る

 

6 ベテランの旅行術ありいのこづち

 

7 憂きこともただ淡々と水の秋

 

8 芒原秘めたるものは失わぬ

 

9 天高しただ削ぎ落とす芸術家

 

10  山霧を編んでわたしを繭にする   

 

11  手水鉢どかんと座る秋の寺

 

12  身の裡の透ける心地や梨を食む

 

13  月天心あの日の君がいたやうで

 

14  少年の口放り込む青蜜柑

 

15  我眠る彼は夜食をついばめる

 

16  籠りいてただ一人きり台風来

 

17  秋彼岸母の口癖らりるれろ

 

18  脱会のただただ無念鳥渡る

 

19  遠くから来た水を飲む獺祭忌

 

20  あさがほの日に恋し日を疎みたり

 

21  絵を描くと幸せになる鰯雲

 

22  もう月に手の届かざる家路かな

 

23  水蜜桃少年の名にふさわしい 

 

24  月の出を告ぐる鈴振るやうな声

 

25  足もとに水溜りあり秋の空

 

26  沈黙も演技のひとつ秋夕焼け

  

27  ここだけの話しに夢中カンナ咲く

 

28  時空まで切ってしまふか枯蟷螂

 

29  新宿の途方に暮れる鰯雲

 

30  この辺りで調を上げたし法師蝉
 

31  魔法円変幻自在秋茜

 

                                       

 

 

 


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